敗者のつぶやき
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人文学とビジネスの交点を探るポッドキャスト。現代社会で求められる創造性について、直感的なアイデアやロジカルな問題解決ではなく、社会をよく観察し、既存の意味のシステムからこぼれ落ちた「敗者」に注目することで価値転換を試みる。京都大学経営管理大学院の山内裕教授と佐藤那央特定講師が、人文学的視座から事例を読み解きながら、次の時代をつくるアイデアのヒントを探る。
Epizódok
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#80 不気味なもの 08.08.2026 58p今回は、「不気味なもの」をキーワードに、フロイトやハイデガーの議論を手がかりにしながら、身近なものが異質に見えることと芸術作品との関係について議論しました。▶Topicsフロイト/ 身近なものが異質に見える / 柄谷行人 / トランスクリティーク / 写真に撮られた自分の不気味さ / パララックス / 自分の中にある最小の差異 / スラヴォイ・ジジェク / 不気味の谷 / unheimlich / ハイデガー / 芸術作品は不気味なもの /「世界」と「大地」 / ゴッホの《靴》/ アレテイア(aletheia) ▶Referencesハイデガー, M. (2008). 芸術作品の根源 (関口浩訳). 平凡社.https://www.heibonsha.co.jp/book/b159895.html -
#79 2024年以降の社会の変化 25.07.2026 1ó 6pAI時代のデザインを考えるうえで、時代の転換点である2024年前後の文化を捉える視点が重要になります。今回は具体的な事象を分析し、次の時代のデザインへの示唆を議論しました。▶TopicsTim Brown / 2004年・2024年の社会の転換 / SNSの変化=SocialからMediaへ / ブラックライブズマター / AI / コロナ / バーチャルから現実へ / 重みのあるもの・生々しさへの回帰 / 人文学の回帰 /伝統・宗教 / 整形 / 革ジャン / 純粋さ / ディストピア/ ギャンブル / Appleのデザイン / 佐藤可士和 / 潔い切断 -
#78 Manosphere 11.07.2026 1ó 2p英語圏で注目されている、男性性を強調する「Manosphere (マノスフィア)」を起点に、2010年代の文化の問題、そして2024年以降の文化の過剰さとその背景を議論しました。▶︎Topicsインセル / システムへの逃避 / レッドピル / トランプサポーター/ Toxic Masculinity / アイデンティティ政治 / フェミニズム / SNSの過激化 / インフルエンサー / 抑制への反動 / ポリティカリーコレクトネス / Wokism / キャンセルカルチャー / 美しい魂 / 陰謀論 / ルッキズム / リスク回避文化 ▶︎Referencesルイ・セロー: "マノスフィア"の深層にあるもの (Louis Theroux: Inside the Manosphere) Netflix. https://www.netflix.com/title/81920687 -
#77 割り切れないこと 27.06.2026 56p2010年代のTwitterに代表される「言い切る」文化が揺らぎ始め、「割り切れなさ」が強調されつつあります。その背景にある主体-客体構造の限界を踏まえ、システムから溢れた自己の敗者性に意識的になるという現代文化の可能性を議論しました。▶︎Topics言い切る男 / ネガティブ・ケイパビリティ / 主体-客体の限界 / 認識論から存在論へ / プロレタリアート / György Lukács (ルカーチ・ジェルジュ) / 物象化 / 社会の普遍性としての敗者 / Blackness / Opacity(不透明性) / Fugitivity(システムからの逃避) / サイレント・アイヌ▶︎Referencesルカーチ, G. (1923=1991)『歴史と階級意識』(城塚登 & 古田光訳). 白水社.https://books.rakuten.co.jp/rb/995455/?scid=we_mail_item_share -
#76 デザイン思考 前史と後史 13.06.2026 1ó 13p今回は26年5月に開催したイベント「Tim Brownと考えるデザイン思考 前史と後史」を振り返りながら、デザイン思考が生まれるまでの歴史、これからのデザインの可能性について議論しました。▶Topics「デザイン思考」のデザイン / 産業革命とアーツ・アンド・クラフツ運動 / モダンデザイン/ バウハウス / 1851年ロンドン万博 / IDEOができるまで / インタラクションデザイン / プロトタイピング / カウンターカルチャー / ビジネスのデザイン/ 新たなデザインが生まれる前夜▶ReferencesTim Brownと考えるデザイン思考 前史と後史: AI時代のデザインと経営を考えるためにhttps://assemblage.kyoto/timbrown2026/ -
#75 ハイチ革命 30.05.2026 1ó 1p理念に基づく時代の切断という点から、革命を議論しています。その中でも重要なハイチ革命について、フランス革命や近代の幕開けに与えた影響を議論しました。▶︎Topics三角貿易 / 奴隷制 / サン=ドマング (Saint-Domingue) / トゥサン・ルーヴェルチュール(Toussaint Louverture)/ ムラート/ クレオール / ナポレオン / 革命の成功と代償▶︎ReferencesJames, C. L. R. (1989). The Black Jacobins: Toussaint L'Ouverture and the San Domingo Revolution (2nd ed.). Vintage Books.https://product.rakuten.co.jp/product/-/6a982d718c6cd7fe83441d4cb5883aef/ -
#74 ブランディング 16.05.2026 1ó 1p製品や人物がいかにして「ブランド」になるかは、ブランディングの議論において十分に語られていません。今回は貨幣やコカ・コーラなどを例に、事物が記号化され、消費者を惹きつける社会的・精神的な背景を議論しました。▶︎Topics象徴 / 商品の物神性(Commodity fetishism) / フェチ / 超越性 / 記号化・抽象化 / 同語反復 / 対象A / 空想の中の歪み / 近代と神秘性の抑圧▶︎Referencesスラヴォイ・ジジェク (2025).『イデオロギーの崇高な対象』(鈴木晶訳).河出書房新社.https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309468174/ -
#73 ラスタファーライ 02.05.2026 1ó 3p黒人研究学会代表の神本先生をお迎えし、ジャマイカ発祥の信仰「ラスタファーライ」について、ライフスタイルや音楽(レゲエ)などの実践や社会的背景を起点に深掘りました。既存システムへの抵抗という側面も踏まえ、自分事としてのブラックスタディーズへの示唆を考えました。▶Topicsジャマイカ / エチオピア / キリスト教 / ザイオン(理想郷) / バビロン(抑圧)への抵抗 / 1970年代 / ルーツレゲエ, ダンスホール / ボブ・マーリー / マルチグラフィティング (接木とルーツ) / 個人の中のブラックネス▶References神本秀爾. (2025). ラスタファーライ入門: ジャマイカと日本で人類学しながら考えたこと. 集広舎. https://shukousha.com/information/publishing/11904/▶Guest久留米大学文学部教授・黒人研究学会代表 神本 秀爾先生 -
#72 過去への革命(ベンヤミン) 18.04.2026 1ó 6pさまざまな学者たちによって議論されてきた「革命」の概念。今回は、ヴァルター・ベンヤミンの「革命」の議論を手がかりに、イノベーションに繋がるヒントを探ります。▶︎Topics革命(revolution)/近代の革命/自然発生的な革命・革命家が起こす革命/過去へのタイガージャンプ/被抑圧者の救済/歴史哲学テーゼ▶︎References今村仁司. (2000)『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読』岩波書店. https://www.iwanami.co.jp/book/b255662.html -
#71 高市旋風とImmediacy 04.04.2026 1ó 3p高市旋風の現代性を、Immediacy(即時性・直接性)の観点から分析しました。テレビとImmediacyの関係についても議論しました。▶Topics 高市旋風 / Immediacy(即時性・直接性)/ 「裏がない・嘘をついていない」感 / Media (媒介物) / 2010年代,20年代のImmediacy / テレビとImmediacy / 作り込まれた世界 / ショート動画 / イッテQ▶ReferencesKornbluh, A. (2024). Immediacy, or the style of too late capitalism. Verso. https://books.rakuten.co.jp/rk/7eea014e745e38fdb8b4456688719095/?scid=we_mail_item_share▶Guests京都大学経営管理大学院(MBA) 安田洋子さん京都大学経済学部生 佐藤壮大さん -
#70 理念を示すデザイン 21.03.2026 1ó 15pイベント「象徴をデザインする: 佐藤可士和の仕事を読み解く」を振り返りました。イマヌエル・カントとドゥルーズを中心に象徴の理論的背景を説明し、イノベーションの中で象徴を捉え直しました。▶︎Topics 理念 / 類比 / 自由 / 目的なき合目的性 / 離接的統合 / 革命・切断(césure) / 不可能な瞬間 / 空虚で純粋な形式 / ダブルダウン ▶ReferencesKyoto Creative Assemblage —Dialogue象徴をデザインする: 佐藤可士和の仕事を読み解くhttps://assemblage.kyoto/archives/post/dialogue-kashiwa-2025小田部 胤久(1995). 『象徴の美学』. 東京大学出版会.https://www.utp.or.jp/book/b299115.htmlジル・ドゥルーズ『差異と反復』(財津 理 訳,河出書房新社)https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309462967/https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309462974/ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学』(國分功一郎 訳, ちくま学芸文庫)https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480091307/ -
#69 アートの政治 07.03.2026 1ó 6p昨年末のイベント「無言の声を聞く: 解放とイノベーションのアート」で行われたパネルセッション「アートと政治」を振り返りました。ヴェネツィア・ビエンナーレの作品を起点に、日常の奥底にある不気味な領域を見せるというアートの役割と批判性、政治との違いについて議論しました。▶Topics東日本大震災 / 意味連関の宙吊り / 批判の軸足 / 神秘化・消費することの問題 / 詩の沈黙 / アンダーコモンズ / アートのフォーム / アートの政治▶References 「無言の声を聞く: 解放とイノベーションのアート」趣意書:https://assemblage.kyoto/topics/post/artxinnovation-2025-textアーカイブ:https://assemblage.kyoto/archives/post/symposium-artxinnovation-2025第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展 日本館「抽象的に話すこと - 不確かなものの共有とコレクティブ・アクト」:https://2013.veneziabiennale-japanpavilion.jp/index.html -
#68 1990年代 21.02.2026 59p弦間一雄先生(大阪経済大学教授)をゲストにお迎えし、ディストピアとユートピアが入り混じった1990年代の「世紀末感」を、技術 / 政治 / 文化などの観点から考察しました。▶Topics Y2K / 世紀末 / 過剰 / オウム真理教 / 科学万能主義 / 個人の原子化 / コミュニティ / 20年サイクル / マトリックス / 2ちゃんねる / エヴァンゲリオン -
#67 続・バイクライフとヒップホップ 07.02.2026 55p前回に引き続き、昨年末に開催したイベント「無言の声を聞く: 解放とイノベーションのアート」の振り返りを行いました。バイクライフとヒップホップの文化をヒントに、普遍性の政治への可能性を議論しました。▶︎Topics沖縄/ヒップホップの政治性/セルアウト/アイデンティティ・ポリティクス/言霊が宿ること/1=多様性/個別性の政治から普遍性の政治へ▶︎References 「無言の声を聞く: 解放とイノベーションのアート」趣意書:https://assemblage.kyoto/topics/post/artxinnovation-2025-textアーカイブ:https://assemblage.kyoto/archives/post/symposium-artxinnovation-2025 -
#66 バイクライフとヒップホップ 24.01.2026 1ó 12p昨年末に開催したイベント「無言の声を聞く: 解放とイノベーションのアート」前半の振り返りを行いました。Blacknessの観点から、システムを撹乱するアートとして、バイクライフとヒップホップを読み解きました。▶︎Topicsウィリー / Blackness / Double consciousness (二重意識) / Redouble (倍加) / Fugitivity (逃げること) の政治 / Opacity (不透明性) / システムからの排除と欲望 / 神秘化することの解体▶︎References 「無言の声を聞く: 解放とイノベーションのアート」趣意書:https://assemblage.kyoto/topics/post/artxinnovation-2025-textアーカイブ:https://assemblage.kyoto/archives/post/symposium-artxinnovation-2025 -
#65 Kyoto Creative Assemblage 2.0 10.01.2026 59p今回は、2022年に始動したKyoto Creative Assemblageのこれまでの歩みを振り返るとともに、今後の展望についてお話しました。▶︎Topicsデザイン思考/サービスデザイン/人間〈脱〉中心設計/ビジネスとエスノグラフィー/佐藤可士和さんとの出会い/「よく見る」こと/ 来年度以降のKCA▶︎ReferenceKyoto Creative Assemblagehttps://assemblage.kyoto/▶︎Event象徴をデザインする: 佐藤可士和の仕事を読み解くhttps://assemblage.kyoto/topics/post/dialogue-2026-satokashiwa日時:2026年1月24日(土) 15:00-17:00 (14:30開場)場所:東京ミッドタウン八重洲 イノベーションフィールド5階 イベントスペース登壇者:佐藤可士和(クリエイティブディレクター/ 京都大学経営管理大学院特命教授),山内裕(京都大学経営管理大学院教授)申込:https://kca202601.peatix.com -
#64 ユートピア 27.12.2025 56p社会が行き詰まり未来を思考できなくなっていることを踏まえ、別様の社会を想像することの意義と問題を議論しました。今回は、ポール・リクールの議論をもとに、イデオロギーの成立を可能にしている、外部にある空虚な点(=ユートピア)に着目して、イマジナリーを捉え直しました。▶Topicsイデオロギー / ユートピア / Nowhere / 外部のアナーキー(空虚)な点 / マンハイムのパラドックス / 解釈学的循環 / ロングターミズム / エフェクティブアルトリズム (効果的利他主義) / 未来予測の危険性・不可能性▶ReferencesP. リクール 著(2011)『イデオロギーとユートピア —社会的想像力をめぐる講義』(川﨑惣一 訳,新曜社)https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455767.html -
#63 資本主義の新たな精神 13.12.2025 1ó 4pリュック・ボルタンスキーとエヴ・シャペロの著書『資本主義の新たな精神』を取り上げ、60年代から現代に至るまでの経済・政治・文化の変遷について議論しました。これまで何度か80年代という軽い時代に触れてきましたが、その背景にある「批判」の弱体化を考察しました。▶Topicsプロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神/学生運動・カウンターカルチャー/批判の弱体化/社会的批判と芸術的批判/ マネジメント理論・消費者文化の変化/資本主義による「批判」の回収▶︎References『資本主義の新たな精神 上』(リュック・ボルタンスキー 、エヴ・シャペロ 著,三浦直希、海老塚明、川野 英二、白鳥義彦、須田文明 、立見淳哉 訳2013,ナカニシヤ出版)https://www.nakanishiya.co.jp/book/b135062.html『資本主義の新たな精神 下』(リュック・ボルタンスキー、エヴ・シャペロ 著,三浦直希、海老塚明 、川野英二、白鳥義彦、立見淳哉 訳,ナカニシヤ出版)https://www.nakanishiya.co.jp/book/b135063.html -
#62 イマジナリー(想像力) 29.11.2025 57p今回は、人々の想像が社会を作るという「社会的想像 (social imaginary)」の概念を議論しました。これまで現在が終末論やディストピアが優勢であることを議論してきました。だからこそ、別様の世界を想像したいという衝動もあり、近年さかんに議論されている「イマジナリー」を取り上げました。▶Topics社会的想像(social imaginary)/ チャールズ・テイラー / コルネリュウス・カストリアディス/ 社会を可能にする意味作用 / 同一性以前の意味作用 / マグマ (magma) / 自律的な虚無からの創造▶References コルネリュウス・カストリアディス (1994)『想念が社会を創る―社会的想念と制度』(江口幹訳, 法政大学出版局)https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-00452-0.html -
#61 ラブブ (Labubu) 15.11.2025 58p世界的に流行しているキャラクター「ラブブ」をヒントに、気持ち悪さをもつものが受け入れられる、2025年の文化について、議論しました。▶Topics終末論/現実感/不気味/過剰/アメリカ大統領選/ストレンジャー・シングス/ちいかわ/ミャクミャク/「いのち」/8番出口/リミナル・スペース/2000年代・2010年代・2020年代
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